第2期 最終章 「歴史の終端で」
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最終章 「歴史の終端で」
「新たな未来へ」
……○○○○。
総代の最期のこと、レムから聞いたわ。
彼女は最期まで、みんなを護るために戦ったのね……
それが、私には……その、意外で……
……私はね、ずっと総代を警戒していた。
○○○○なら、その理由がわかるでしょう?
前の世界で総代は、最後に私たちを裏切った。
白虎との戦争に敗れると同時に、世界に破滅をもたらした。
その時、空は紅く染まり、地上は死に溢れたわ。
神話に語られる世界の終末、【フィニス】が訪れたのよ。
……だけど、それを引き起こした総代は昇華してしまった。
とても喜べる気持ちにはなれないけれど……
今度こそ、世界は救われるはずよ。
そして長く続いた戦争も、もうすぐ終わる。
窮地から一転、勝利が見えてきたの。
これからは誰も失わなくてすむ時代がくる。
だから、最後まで戦い抜こう。
一話 「決戦の地へ」
皆、集まってくれたな。
軍令部から最後の任務が通達された。
先の戦いで白虎は、全兵力の大半を失った。
首都の防衛も手薄になっている。
これは千載一遇のチャンスだ。
敵が態勢を立て直す前に、白虎首都まで攻め上がるぞ!
【エース】
……いい声だ。
総代が聞いたら、きっと喜ぶな。
よし、始めようか皆!
白虎首都に向けて、出撃するぞ!
【トオノ】
……白虎首都が見えてきたわ。
いよいよ最終決戦ね。
【エース】
それじゃあ行こうか、○○○○。
最後の戦いへ!
【白虎兵】
--元帥閣下!
朱雀の軍勢が、この首都に迫ってきています!
今の我らの兵力で、これを抑えることは不可能……!
どうかお逃げ下さい、閣下!
【シド】
……否、私には役目がある。
最後まで、我が軍を指揮する役目がな。
たとえ勝利の公算が、限りなく零に等しかろうと……
諦めるわけにはいかぬのだ。
来るがいい、朱雀。
皇国は未だ滅びぬ、私が死ぬその時まで!
「終わりと始まり」
……来たか、候補生たちよ。
【エース】
お前が白虎軍元帥、
シド・オールスタインか!
【トオノ】
っ……!
この傷、正規軍の攻撃で!?
【シド】
く……これが私の結末か……
無念、だ……!
世界をクリスタルから解放することは、
ついに叶わなかったか……!
【エース】
クリスタルから解放……?
どういう意味だ?
【シド】
ふ……知らぬならば教えてやろう。
貴様たちがクリスタルの傀儡に過ぎぬということを。
世界を覆うクリスタルの理。
それに貴様たちは踊らされていたのだ。
その理を壊さぬ限り、
この世界に真の平和は訪れはせぬ……!
【トオノ】
え……!?
ちょっと待って、真の平和って--!?
【エース】
待てトオノ、火がここまで……!
脱出するぞ!
【シド】
忘れるな、アギト候補生よ!
まだ何も終わっていないということを!
この世界の真の姿を知らぬうちは、
平和を手に入れることはできぬと!
かくして白虎軍元帥シド・オールスタインは
不穏な言葉を残して死に
世界中の人々の記憶から消えた
精神的支柱を失った白虎軍は
ほどなく朱雀に降伏
これにより、ついに朱雀は--
千年続く戦乱の時代に終止符を打ち
オリエンスの覇者となったのだった
【エース】
……終わったな、○○○○。
僕たちは、勝ったんだ。
この世界に、ようやく平和が訪れた。
ずっと続いてきた、戦争の日々が終わったんだ……!
【トオノ】
……本当に、ありがとう○○○○。
あなたのおかげで、世界は救われたわ。
でも、シドの言っていたことが気にかかるわね……
彼は一体、何を--
【トオノ】
……え……!?
【エース】
な、なんだこれは!?
空が、紅く染まって……!
【正規軍男性兵士】
き、緊急通信!!
聞こえるか魔導院、こちら朱雀軍哨戒部隊!
未確認の軍勢による襲撃を、領内で確認!
敵の数は不明、数え切れない!
【エース】
何!?
どういうことだ、未確認の軍勢ってなんだ!?
【正規軍男性兵士】
わ、わからない!
ただ俺たちも襲撃を受けて--
ぎゃあああああ!
【エース】
……な、なんだこれは……!?
何が起きたっていうんだ!?
【トオノ】
これって、前の世界が終わった時と同じ……!?
まさか、世界の終末が--
【フィニス】が再び訪れたっていうの!?
二話 「フィニス」
世界中に謎の軍勢が現れ
人々を虐殺し続けていた……
【正規軍男性兵士】
--リンボス要塞に駐留していた隊が壊滅!
続いてトゴレス要塞も襲撃を受けています!
【軍令部長】
くっ……! 止むを得ん、撤退させろ!
魔導院に兵を集め、防衛を固めるのだ!
しかし何者なのだ、この軍勢は……!
白虎の残存兵か!?
【クラサメ】
その可能性は薄いかと。斥候の報告によれば、
白虎軍の基地も攻撃を受けている模様です。
【エミナ】
さらに蒼龍と玄武も同様です……
わずかに残っていた玄武民は、敵の襲撃により殲滅。
蒼龍は各地の要塞と街が、ほぼ全て壊滅状態にあります。
【軍令部長】
なんだと……!?
四大国とは別の軍勢が、攻めてきたとでもいうのか!?
だとしたら奴らは、今までどこにいたというのだ!?
奴らにせよ、この紅い空にせよ、一体何が起きている!?
【エース】
これが、フィニスだって……!?
トオノ、お前は何か知っているのか!?
【トオノ】
え、ええ……この世界はかつてフィニスによって滅び、
歴史を一からやり直したの。
だけど今回は、前の世界とは全然違う……
総代は昇華したし、朱雀は白虎に勝利した……!
過程も結果も全てが変わったのに、
どうしてまたフィニスが起こるの!?
【エース】
落ち着け、トオノ!
今の話は、わからないところが多いけど……
これが世界の終末であることは、間違いないんだな!?
だったら僕たちにできることは--
(通信にて)
【クラサメ】
全候補生、聞こえるか?
こちらクラサメだ。
例の軍勢が、この魔導院にも攻めてきた。
朱雀の総力を挙げて、迎撃するぞ!
【エース】
……そう、戦うしかない。
朱雀を、この魔導院を護るために。
とにかく例の軍勢を倒そう!
それが今、僕たちにできる唯一のことだ!
【トオノ】
わ、わかったわ……!
行こう、○○○○!
「抗う者たち」
正体不明の軍勢に抗戦していた
その迎撃部隊の中には
朱雀のルシの姿もあった……
【シュユ】
うぉおおおおッ!!
【ルルサスの戦士】
--ッ!!
【シュユ】
……海岸に押し寄せていた敵の掃討を確認。
これよりクリスタルの守護に戻る。
【カリヤ】
恐れ入ります、シュユ卿。
力をお貸しいただいて……
【シュユ】
是非もない。これが朱雀クリスタルの
危機であることは明らかだ。
しかし、この軍勢……
首魁たる者は、果たして何処に--
【シュユ】
ッ!?
【シュユ】
ぐっ……!
【カリヤ】
シュユ卿!?
どうされました、シュユ卿!
【シュユ】
不覚を、取った……!
我に気取られず、背後を取るとは……!
貴様……何者、だ……!?
【???】
--知る必要はない。
これは人の戦だ、ルシには消えてもらおう。
【エース】
--朱雀のルシの記憶が、消えた!?
ルシまでもが、奴らにやられたっていうのか!
【マキナ】
白虎のルシの記憶も、いつの間にかなくなってる……!
もうこの世界に、ルシは一体もいなくなったってことか……
白虎と蒼龍の首都が滅んだって連絡も入ったし、
朱雀領内に散っていた仲間とも、次々通信が途絶えてる。
紅い空、際限なく現れる敵、地上を覆い尽くす死……
これが、フィニス……世界の終わりなんだな。
【トオノ】
……いいえ、まだ終わってないわ。
私たちは生きている。
ルシが倒されても、他の国が全て滅んでも……
まだ世界が終わったわけじゃない。
○○○○、みんな、諦めずに戦おう。
私も自分にできることをするから。
最後まで生き抜いて……
滅びの運命を、変えよう。
【エース】
……ああ!
三話 「我ら来たれり」
その中でも候補生たちは
滅亡の運命に抗っていた
そして前の世界の記憶を持つトオノは
今度こそフィニスの秘密を解き明かそうと
懸命に力を尽くしていた……
【トオノ】
……どこかに、
この軍勢を率いている者がいるはずなのよ。
前の世界では総代が、それだった。
でもこの世界の総代は、昇華してしまった。
○○○○、
あなたはこのことについてどう思う?
(選択肢1)
別の黒幕がいるのではと答える
【トオノ】
私もそう思ったわ。
今回のフィニスを引き起こしたのは、総代じゃない。
別の何者かが、裏で糸を引いている可能性が高い……
そう思って探したけど、見つからないの。
危険を冒して、魔導院の外にも出た。
だけどそれらしい者は、どこにもいなかった。
どこに隠れているんだろう……
それを倒せば、この戦いも終わるかもしれないのに……
(選択肢2)
やはりミユウが怪しいと言う
【トオノ】
その可能性も考えたわ。昇華してクリスタルになっても、
実はまだ意志があるかもしれないって。
だけど、恐らく違う……昇華した総代の身を
調べてみたけど、なんの思念も感じられない。
今回のフィニスを引き起こしたのは、総代じゃないの。
別の何者かが、裏で糸を引いている可能性が高い……!
【エース】
○○○○にトオノ、ここにいたのか!
【トオノ】
エースにクラサメ教官、何かあったの?
【エース】
敵の軍勢が、再び攻め寄せてきた。
近くのアクヴィの町も、同時に攻撃を受けている。
【クラサメ】
○○○○たちは魔導院の防衛に当たってくれ。
我ら教官はエースと共に、アクヴィの民の救助に向かう。
【トオノ】
わかったわ、あなたたちも気を付けて!
【エース】
--聞こえるか、○○○○にトオノ。
こちらエース、アクヴィの町に到着した。
これより住民の救助を開始する。
そちらの状況は--
【エース】
--ッ!?
【???】
『--9と9が9を迎えし時、
根源なる意思、世界にフィニスを与えん』
【クラサメ】
……!?
何事だ、エース?
【エース】
あ、頭の中に、声が……!
【???】
『そして始まりの封が切れし時、
雷の如き声音響かん』
【エース】
う、ぐ、うぅ……!
い……意識が……!
【???】
『我ら、来たれり』
【???】
『我ら、来たれり』
【???】
『我ら、来たれり』
(エース、ルシ化)
【エース】
--……
【エース】
……我ら、来たれり……
「選ばれし者」
○○○○にトオノ、
無事だったか!
【レム】
もう会えないかと思ってたよ……!
次々とみんなの記憶が消えて行くから……!
【トオノ】
な、なんとか私たちは無事だけど……
アクヴィの町に向かったエースたちと、連絡がつかないの。
通信が途絶する直前、
エースに何かが起きたみたいだけど……
【マキナ】
エースが!?
だけどあいつの記憶は、オレの頭にも残ってる……
必ず生きているはずだ。
アクヴィの町に急ごう!
【マキナ】
……町が、壊滅してる……
エースは一体どこに……
【レム】
っ!?
みんな、あれを見て!
【トオノ】
教官に--エース!?
そ、その姿は……!
【???】
--よくぞ集った。
滅びの運命に、打ち克たんとする者たちよ。
世界はフィニスの刻に至った。
戦と試練の日々は終わり、磨き上げられた魂が揃った……
【マキナ】
いったい、何を言って……
お前、何者なんだ!?
【???】
我が名は裁きをもたらす者。
ルルサスのルシたる【審判者】。
【審判者エース】
この世界に【アギト】が生まれたか、見定めること--
それが、我が使命だ。
【トオノ】
そんな……
この世界では総代じゃなくて、エースが……!
審判者に、なったというの!?
【審判者エース】
抗うがよい、人の子らよ。
さもなくば時の螺旋は、ここで終端を迎える。
終末の中で息絶えるか、
滅びの運命を変えるアギトとなるか--
それを試す時が来たのだ。
さぁ、審判を始めよう!
【レム】
きゃああああ!
【マキナ】
まずい、避けられない--!
【クラサメ】
……殺させるわけには、いかん……!
【マキナ】
あ……!
きょ、教官!?
【クラサメ】
長くはもたん、撤退しろ……!
魔導院に戻り、皆にこのことを伝えるんだ。
【レム】
でも、それじゃ教官が--
【クラサメ】
いいから急げ!
お前たちが、最後の希望だ!
【トオノ】
っ……!
え、ええ!
四話 「最後の審判」(デュース選択:恋人ver.)
--来たか、人の子らよ。
終末に抗わんとする、その意志。
我が審判を受けるにふさわしい。
【デュース】
待ってください、エースさん!
目を覚ましてください!
あなたは、ずっと一緒に戦ってきた仲間です。
そのあなたと戦うなど……したくありません!
【審判者エース】
我はすでに、人に非ず。
ルルサスのルシとしての使命を果たすのみ。
嘆き、惑い、怒り--
そのすべては、我を討つための力に変えよ。
さもなくば、死ぬのみだ。
戦う意思なき魂に、価値はない。
【デュース】
エースさん……!
どうしても、やるしかないのですね……!
【審判者エース】
戦うことがお前たちの使命。
この世界の全ては、そのためにある。
それでは終焉の戦を始めるとしよう……
今こそ、審判の刻だ!
「アギト」(デュース選択:恋人ver.)
討伐成功
【デュース】
はぁっ、はぁっ、お……終わったんですね……!?
エース……さん? エースさんはどうなったんでしょうか?
【エース】
○○○○、デュース。
僕を止めてくれて、ありがとう。
【デュース】
エースさん!?
あなたは、エースさんなんですか……!?
【エース】
……ああ……二人なら、
僕を解放してくれると信じていた……
【デュース】
許してください……!
あなたを倒す以外に手段がありませんでした。
わたし、仲間なのに……
【エース】
いいんだ、デュース。
僕は命に代えても、ここにいる皆を守りたかった。
なのに、この手で何人もの命を奪ってしまった。
早く僕を止めてほしい、そして--
せめて最期はお前たちの手で……そう願ったんだ。
だから、謝ったりしないでくれ。
【デュース】
エースさん……なんで……
なんで、こんなことになったんですか……!
どうして、わたしたちが戦わなきゃいけなかったんですか!
【エース】
……この世界の人々は、アギト誕生のために、
戦い続ける宿命にあるんだ。
そして、戦争が終わった時、フィニスが訪れる。
生き残った人間に最後の審判を下すために。
僕は、人々に最後の試練を与える審判者に
選ばれたんだ。
だけど、僕を倒すだけでは、アギトが生まれたことには
ならないらしい……
この世界はもうすぐ、崩壊を迎える。
そして皆、今生の記憶を失い、新たな世界が始まる。
【デュース】
そんな……わたしたちでは、フィニスを止めることが
できなかったということですか……!
【エース】
あぁ、僕たちはアギトに至るための【解】を
見つけられなかった。
【アギト】になることは、できなかったから。
【デュース】
だったらどうすれば、アギトになれるんですか!?
何をすれば、世界を救うことが……!?
【エース】
……その方法は、
僕たちが自らの手で見つけるしかない。
この理不尽な世界も、滅びの運命も僕たちが断ち切るんだ。
【アギト】を目指した僕たちが……!
【デュース】
……わかりました。
○○○○さんと一緒に--
【アギト】になってみせます。
そうしていつか、わたしたちの手で、
この繰り返し続く悲しみを終わらせましょう。
【エース】
○○○○、デュース、また会おう。
たとえ記憶を失っても、次の世界で……
そして今度こそ、僕たちの手で……
世界に真の救済をもたらそう……!
【デュース】
……○○○○さん。
消えていきますよ、わたしたちの世界が……
これから今までの世界が終わり、
新しい世界が始まるんですね?
色んなものが消えてしまって……
わたしたちの記憶も想いも、すべてなくなる……
それってなんだか、すごく寂しいです。
せっかくここまで、一緒に生きてきたのに……
……ねぇ、○○○○さん。
今まで、色々なことがありましたね?
わたしの笛を聴いてもらったり、
一緒にチョコボに名前をつけたり。
厳しい戦争の日々だったはずなのに、
思い返せば楽しい記憶ばかり……
辛い時は励ましてもらったりして……
あなたはいつも、わたしの支えでした。
あなたと一緒なら、世界が終わるのも怖くない。
そう思えるんです。
もちろんお別れは寂しいけれど……
……でも○○○○さん。
あなたにあげた、白い花があるでしょう?
あの花の花言葉を以前は、
【幸せの訪れ】だと話しましたけど--
本当はもう一つ、違う意味があるんです。
それは、【愛する人との再会】……
……○○○○さん、わたし信じています。
次の世界でも、あなたに出会えるって。
あの白い花がわたしたちを、
もう一度めぐり会わせてくれるって……
……だから、○○○○さん。
今はさよならです。
いつかまた会う日まで、どうかお元気で……
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