第１期 最終章 審判の刻
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最終章 一話 フィニス
フィニスを迎えたオリエンスでは
異形の怪物【ルルサスの戦士】が
人々を殺戮し続けていた
白虎軍はシド・オールスタイン元帥の指揮下
全軍を挙げて抵抗を続けていたが、この日ついに壊滅
それでもなお候補生たちは
人々を救うべく戦いを続けていたが－－
【カリヤ】
－－聞きましたよ、ミユウ君。
候補生の指揮を放棄したそうですね？
【ミユウ】
………
【カリヤ】
なぜ今になって、そんなことを？
君は候補生たちの、支えだったというのに－－
【ミユウ】
……其は我の、人としての使命に過ぎず。
我は新たなる使命を与えられたのだ。
【カリヤ】
え……？
ぐっ！
み、ミユウ君……！？
な、ぜ……！？
【ミユウ】
弱き命に、死を与える－－
それが、我が使命だ。
すべての命に審判を下すため、我は降臨した。
【ルルサスの戦士】を伴って。
【カリヤ】
ば、馬鹿な……！
まさか君が、あの怪物たちを……！
【ミユウ】
……９と９が９を迎えし時、識なる底、脈動せし。
そして始まりの封が切れし時、雷の如き声音響かん。
【？？？】
我、来たれり－－
最終章 二話 審判の刻
【？？？】
－－よくぞ集った。
滅びの運命に、打ち克たんとする者たちよ。
【エース】
総代！
その姿－－どうしたんだ！？
【？？？】
汝らの決断の果てに、
世界は【フィニス】の刻に至った。
戦と試練の日々は終わり、
磨き上げられた魂が揃った……
【エース】
いったい、何を言って……！？
お前、何者なんだ！？
【審判者ミューリア】
我が名は【ミューリア】。
ルルサスのルシたる【審判者】。
この世界に住む人間が、生きるに値するか審判する……
そのために、我は遣わされた。
力なき者には、死を。
力ある者には、我に挑む誉れを。
そしてこの世界に１人でも、
我を討つ力がある者がいるか見定めること－－
それこそが、我が使命だ。
【レム】
そんな……！？
どうして私たちが、戦わなければならないの！？
【マキナ】
目を覚ましてくれ、総代！
オレたちは仲間だったはずじゃないか！？
ここまでオレたちを導いてくれたはずなのに、
なぜこんなことを……！
【審判者ミューリア】
嘆き、惑い、怒り－－
そのすべては、我を討つための力に変えよ。
さもなくば、死ぬのみだ。
戦う意思なき魂に、価値はない。
【エース】
くっ……！
どうしても、やるしかないのか……！
……わかったよ、総代。
だったら僕等が、あんたを倒して……世界を救ってやる。
【審判者ミューリア】
それでいい、人間よ。
それでは、終焉の戦を始めるとしよう。
さあ、今こそ審判の刻だ！
【エース】
こちらは０組のエースだ！
候補生の皆、僕の話を聞いてくれ！
先ほど総代が－－
いや、【審判者ミューリア】が、巨大な軍神を召喚した！
皆、心から信頼できる候補生とパートナーを組み
審判者の討伐へ向かってくれ！
敵は世界を滅ぼす力を持つ、神にも等しい存在だ。
だが僕等人間は、屈するわけにはいかない。
僕等の持つ【絆】の力。
それが審判者を倒しうる、最大の武器となるはずだ！
この戦いに勝利して、今度こそ僕等の戦いを
終わりにしよう！
最終章 審判者ミューリア討伐
討伐成功
最終章 大切な人との約束（私の場合はデュース）
候補生たちの活躍により
世界を滅ぼす審判者ミューリアは
ついに討ち果たされた
【デュース】
はぁっ……はぁっ……！
や……やった……！？
○○○○さん……
わたしたち、勝ったんですね……！？
【審判者ミューリア】
……ああ。
○○○○、デュース、君たちの勝ちだ。
……君たちがいてくれて、よかった。
人は審判に合格し、そして時の螺旋が始まる……
【デュース】
時の螺旋が、始まる……？
待ってください、それってどういう意味ですか！？
【審判者ミューリア】
……君たちは、
やり直す権利を得られたということだ。
僕を倒したところで、じきに世界は終わりを迎える。
終末を避けることは、今の君たちにはできない。
君たちはそのための【解】を、見つけられなかった。
【アギト】になることは、できなかったから。
【デュース】
アギトに、なれなかった……！？
これじゃまだ、何かが足りないっていうんですか！？
だったらどうすれば、アギトになれるんですか！？
何をすれば、世界を救うことが……！？
【審判者ミューリア】
……その方法は、
君たちが自らの手で見つけるしかない。
君たちには、無限の可能性がある……
今回は失敗だとしても、希望は見えた。
だが時を遡れば、君たちは今生の記憶を失い……
そして再び、戦いの日々を送ることになるだろう。
それでも君たちは、救いの日を目指すか？
まだ見ぬ解を、探し続けることを願うか……？
【デュース】
……！
……願います。
何度だってやり直すことを。
そうしていつか、○○○○さんと一緒に－－
【アギト】になってみせます。
【審判者ミューリア】
……ありがとう。
その言葉が、聞けてよかった。
君たちならきっと、解に辿り着ける……
新たに生まれる世界でも、その意思を貫いてくれ。
【デュース】
……○○○○さん。
消えていきますよ。わたしたちの世界が……
これから今までの世界が終わり、
新しい世界が始まるんですね？
色んなものが消えてしまって……
わたしたちの記憶も想いも、すべてなくなる……
それってなんだか、すごく寂しいです。
せっかくここまで、一緒に生きてきたのに……
……ねぇ、○○○○さん。
今まで、色々なことがありましたね？
わたしの笛を聴いてもらったり、
一緒にチョコボに名前をつけたり。
厳しい戦争の日々だったはずなのに、
思い返せば楽しい記憶ばかり……
辛い時は励ましてもらったりして……
あなたはいつも、わたしの支えでした。
あなたと一緒なら、世界が終わるのも怖くない。
そう思えるんです。
もちろんお別れは寂しいけれど……
……でも○○○○さん。
あなたにあげた、白い花があるでしょう？
あの花の花言葉、
以前は【幸せの訪れ】だと話しましたけど－－
本当はもう一つ、違う意味があるんです。
それは、【愛する人との再会】……
……○○○○さん、わたし信じています。
次の世界でも、あなたに出会えるって。
あの白い花がわたしたちを、もう一度めぐり会わせてくれるって……
……だから、○○○○さん。
今はさよならです。
いつかまた会う日まで、どうかお元気で……
最終章 輪廻の始点
【？？？】
－－戦いの果てに、人は審判者に勝利した。
私たちの予想を超える結果ね。
人には滅びに抗う意思と、力がある。
生きるためにあがき続け、新たな可能性を見せる。
この方法で繰り返せば、
いつかは私の望む【解】に至れそう。
そしてこの方法は、あなたの望みとも合致する－－
そうでしょう？
－－……
【？？？】
そう……ならばそれぞれの使命に従い、時の輪を回しましょう。
いつか、人が望まぬ終末を乗り越え、
真の答えに辿り着くまで－－
鴎暦 ８４２年 熱の月
オリエンスから人々の声が消えた
すべてが一度消滅し……
そして、再び創り直される
次の世界が始まるその日まで－－
オリエンスは過去の時を巡る
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