第1期 第零章 アギトにもっとも近い者
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第零章 一話 カリヤ・シバルの期待
アギト候補生総代【ミユウ・カギロヒ】は、
朱雀の元首である【カリヤ・シバル6世】議長と
面談を行っていた
議長は朱雀政府の最高意思決定機関である、
【八席議会】の議長であるとともに、
アギト養成機関である魔導院の長でもあった……
【カリヤ】
--ミユウ君。近頃、優秀な候補生が続々と、
この魔導院に集まっているようですね。
【ミユウ】
総代として喜ばしく思っております、カリヤ議長。
彼等は一人一人が、この朱雀の未来を背負う人材です。
僕等の世代から、千年続く戦乱の時代を終わらせ、
人々を導く救世主が生まれると信じております。
【カリヤ】
実に頼もしいですね。
朱雀クリスタルが、年若い者により多くの
恩恵を与えるのも、君たちに期待してのことでしょう。
だからこそ、我等八席議会も候補生たちに、
政府に近い権限を与えているのです。
【ミユウ】
そのことについても、重々承知しております。
僕等の行動こそが、朱雀の未来を作るのだと。
必ずや良い未来を築くことを、
候補生を代表してお約束します。
【カリヤ】
良き覚悟です。君たちの中からアギトが
生まれること、我等も国を挙げて応援してますよ。
第零章 二話 最初の決断
【ミユウ】
アテンション!
全候補生へ告ぐ。
現在朱雀領内に、獰猛なモンスターの群れが出現し、
住民に被害が多発している。
此れに対し、我々候補生が【討伐に行く】か、
【朱雀軍に任せる】かを決断したい。
【討伐に行く】のは危険だが、住民の助けになるうえ、
実戦を経験できる良い機会になるだろう。
【朱雀軍に任せる】ならば危険はないが、
得るものは少ないかもしれない。
そこで我々はどちらの道を選ぶべきか、
全候補生の投票により決めたい。
決断コードは【オープニングビット】。
候補生諸君、己の信念に従って意思を表明したまえ!
第零章 三話 住民の安全のために
【ミユウ】
アテンション!
諸君の決断に従い、
我々はモンスター討伐を敢行する。
国境周辺のモンスターを駆逐し、
住民の安全を確保するのだ。
なおモンスターの群れの中には、
強大な力を持つ【ベヒーモス】も確認されている。
候補生諸君は、十分な準備をして、
任務にあたってほしい。
我等に、クリスタルの加護あれ!
第零章 四話 ベヒーモスを討伐せよ
【ミユウ】
アテンション!
いましがた、強敵【ベヒーモス】の出現が確認された!
少数では絶対に勝てない敵だ!
各自、力を合わせて【討伐】にあたるように!
我等に、クリスタルの加護あれ!
第零章 ベヒーモス討伐
討伐成功
第零章 五話 【0組】の登場
【ミユウ】
アテンション!
諸君等の奮闘の結果、
強敵【ベヒーモス】は討伐された。
これに対し、救出された住民から感謝状が届いたほか、
朱雀全土からも多くの称賛が寄せられている。
諸君等の働き、正にアギトを目指す者にふさわしい。
候補生の総代表として、誇りに思う。
さらに、諸君等に喜ばしい報告がある。
長年空席だった魔導院の最上クラス【0組】に、
100年ぶりの所属者が誕生した!
その候補生がここに来ている。
彼を称えよう!
【アレシア】
さあ、あなたの出番よ。
候補生たちに挨拶なさい。
【エース】
そうは言うけど……
僕は先日、魔導院に来たばかりだ。
それがいきなり【0組】になるなんて、
歓迎されるものなのか?
【アレシア】
あなたは魔導院に来る前から、
私の下で厳しい訓練に耐えてきたわ。
今ではこの魔導院の中でも、
随一の力を持っていることは間違いない。
魔力や戦闘力においては、候補生総代ミユウ・カギロヒをも凌ぐわ。
0組の名に恥じない力よ。
勇ましく登場しなさい、『我、来たれり』と。
【エース】
僕は……そんな器じゃない。
それに0組と言っても、たった独りじゃないか。
【アレシア】
それでもあなたの存在が、候補生たちの指針となる。
それがあなたの役目でしょう。
では行きましょう、【エース】。
アギトに最も近い者のお披露目よ。
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