第1期 第三章 戦う者たちの意思
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第三章 一話 孤立する朱雀
アルテマ弾の投下により、【蒼龍】の首都は崩壊
蒼龍クリスタルは白虎に奪取された
これは一つの国の終わりを意味するだけではなく、
朱雀の更なる難局の始まりも意味する事件であった……
【カリヤ】
……ミユウ君。
先ほど蒼龍が、我が国との同盟を破棄しました。
今後、蒼龍は白虎側に付き、
朱雀の敵に回ると見られています。
【ミユウ】
まさか……!?
なぜ、蒼龍が!?
白虎に首都を滅ぼされたのに、
なぜ白虎側に付くのですか!?
【アレシア】
シドは奪取した蒼龍クリスタルを盾に、
蒼龍に同盟を強いたのよ。
朱雀を討つのに協力しなければ、
蒼龍クリスタルを破壊すると告げて……
そうすれば蒼龍の民は、皆【力】を失う。
クリスタルを奪われた以上、従わざるを得ないわね。
【カリヤ】
そして首都を滅ぼされたとしても、
まだ各地には、多数の蒼龍軍が残っています。
シドはその兵力を自軍の駒として使い、
朱雀を潰しにかかるつもりです。
【アレシア】
さてどうするかしら、候補生総代?
さらなる戦火の中、なおもアギトを目指す……?
【ミユウ】
……!
第三章 二話 反撃の狼煙
首都を滅ぼされた蒼龍は白虎の軍門に下り、
朱雀に宣戦布告した
白虎・蒼龍連合軍の合計兵力は、
朱雀正規軍及び候補生の3倍以上
この朱雀が迎えた難局は、
候補生たちにも絶望を与えたが--
【エース】
候補生の皆、こちらは0組のエースだ。
こんな時にすまないが、少し僕の話を聞いてくれ。
今、この朱雀は苦境にさらされている。
この魔導院でも、仲間たちの命が次々と失われている。
僕等はひどい時代に生まれ落ちてしまったな……
平和な時代に生まれたいと、誰もが思うだろうに。
人は生まれる時代も世界も選べない。
だけど--自分がどう生きるかを決めることはできる。
だから皆、考えてくれ。僕等がどう生きるべきか。
僕等が得た力は、なんのためにあるのか。
僕等の力は、この戦乱の時代を終わらせて、
平和をもたらすためにあるんじゃないのか……?
白虎を倒さない限り、僕等はこれからも失い続ける!
そんなことはもう終わりにしたい!
皆、今こそ鍛え上げてきた力を使う時だ!
僕等の力を結集すれば、どんな敵にも勝てるはずだ!
僕等の力で白虎を倒し、
オリエンスに平和を取り戻そう!
--そのごく短い通信に、
奮起する候補生は少なくなかった
怯えていた者も力弱き者も、
戦う意思をたぎらせはじめる
やがて候補生たちは一つとなり、
この苦境を乗り越えようと立ち上がった
魔導院を護り、
未来を手に入れるために--
第三章 三話 准将とリーン
白虎・蒼龍の二正面作戦にあたる朱雀は、
候補生を決戦の地に送り込む
そして白虎もまたその迎撃のため、
歴戦の将を動かした
【リーン】
……出るのか、カトル准将?
【カトル】
ああ。
勢いづいた候補生たちを、我が手で討つためにな。
もはやあの連中は、ただの若造ではない。
戦局を左右し得る戦士たちだ。
【リーン】
ああ、わかってるさ。
だから俺も、俺の戦いを始めるとするよ。
……一応言っておくけど、死ぬなよ。
あんたの記憶まで失うのは、俺はごめんだぜ。
【カトル】
その時は振り返らず、前に進め。
アギトを目指す者よ。
このオリエンスを白虎の手で統一し、
新たな時代を築くのだ。
【リーン】
……ああ。
【ミユウ】
--アテンション!
我々は西方【白虎戦線】にて、
白虎軍の侵略を押し留めるべく戦うこととなった。
正規軍が【蒼龍戦線】で攻勢をかける間
白虎軍の主力を押しとどめるのだ。
この決戦は、オリエンスの未来を左右する
重大な戦いとなることだろう。
死なないでくれ、諸君……
我等に、クリスタルの加護あれ!
第三章 四話 白き雷
さて、此度の因果に下る応報はいかに?
【ミユウ】
アテンション!
敵の隊長機【ガブリエル】の出撃を確認した!
【白雷】の異名を持つ【カトル准将】の機体だ!
これまでの魔導アーマーとは格が違う。
候補生諸君は、持てる力のすべてを結集し撃退せよ!
我等に、クリスタルの加護あらんことを!
第三章 ガブリエル討伐
討伐成功
第三章 五話 最強のルシ
対白虎戦線は、候補生らの活躍により、
朱雀の大勝利で終わった
朱雀領に侵攻していた白虎軍は後退
戦局は朱雀側に大きく傾いた……
【ミユウ】
候補生諸君、見事な戦い振りだった。
諸君等のおかげで、朱雀は苦境を一つ乗り越えられた。
なお蒼龍戦線の方も、こちらが優勢のようだ。
蒼龍軍の士気は低く、朱雀軍は破竹の進撃を続けている。
これならばきっと、3倍の兵力差も埋められるだろう。
僕は諸君等を誇りに--
【クイーン】
そ、総代……!
大変なことになりました……!
蒼龍戦線の戦局が急変し、
朱雀軍が崩壊したそうです!
【ミユウ】
崩壊だと!?
蒼龍にそれほどの力があったのか!?
【クイーン】
違います、白虎が援軍として【ルシ】を投入したんです!
たった1名の白虎ルシに、軍は壊滅させられました!
【ミユウ】
白虎のルシは、すでに昇華したはずだ。
と言うことは、もう1名のルシが!?
【クイーン】
ええ……我が朱雀にも白虎にも、ルシは2名ずついます。
片方の白虎ルシは昇華しましたが、もう片方は健在です。
【ミユウ】
確か…【ルシ・ニンブス】--
100年の長き時を生きる、白虎最強のルシか。
人間が勝てるような相手ではない。
僕等はそんな相手と、戦うことになるのか……?
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